サンドニ大聖堂はパリからドゴール空港に向かう途中に在ります(北へ約8キロ)。なぜか一般の観光コースから外されていて、ここまで足をはこぶ旅行者は少ない。
この教会堂の由来は3世紀のサン・ドニと言うパリの司教で、250年頃にローマ兵に首を斬り落とされた。だがサン・ドニはそれを拾い上げ、モンマルトルの丘から数キロメートル北の方へ歩いていったという。彼が倒れて本当に死んだという場所に礼拝堂が建てられ、そこが12世紀にサンドニ大聖堂になった。
中世の初期よりフランスの王たちは自らの墓地をこの教会に選びました。王国を支配した46の王、32の女王、そして63の王子、王女たちが永眠しています。フランス革命の時、パリのコンコルド広場で処刑されたルイ16世やマリ一アントワネットの遺体もここに移送されています。
パリのノートルダムより古く、フランスで初めてゴシック様式で建てられた大聖堂です。ステンドグラスも見事。
サンドニ大聖堂を見学した後、さらに高速で北に向かって「サンリス」という中世の町をおとずれます。サンリスは2千年前のガロ・ロマン時代に築かれました。987年に、カペー朝の祖であるユーグ・カペーがここでフランス国王として選ばれ、「王家の町」と呼ばれるようになり、フランスでも最も重要な都市になります。でも現在のサンリスは中世からときが止まったまま忘れられたかのように佇んでいて、静かで歴史を感じる美しい町です。
|